低体温と冷え性の違い
冷え性=低体温とは限らない?
通常は約37度であるべき体温が、35度台になってしまう症状を低体温といいます。
…このように言うと、
「じゃあ、手足がいつも冷たい私は低体温ってことなのかな?」
と不安になる方も多いでしょう。
しかし、冷え性だからといって低体温であるとは限りません。
冷え性とは、身体の中心部の体温そのものは低くなっていないのに、
手足の先など“末端”の血行が悪い状態のこと。
低体温というよりは、低血圧と関わりがある症状なんです。
一般的に、
「男性よりも女性のほうが冷え性になりやすい」というイメージがありますが、
これは女性のほうが筋肉量が少ないから。
手足などの末端から血液を心臓に送り返す筋肉の力が弱いために、
血行が悪くなってしまうのです。
これを防ぐためには、筋肉トレーニングが有効!
ウィーキングやスクワットなどで下半身の筋肉を鍛えると、
血行が良くなって冷え性も改善するハズです。
また、筋肉を鍛えることで「身体が熱を生み出す力」も強化されますので、
身体はポカポカ!
低体温の予防にも効果テキメンですよ◎
あなたの低体温はどっちのタイプ?
冷え性だからといって低体温であるとは必ずしも言い切れませんが、
中には両方を合併しているタイプの症状もあります。
ここでは、低体温を大きく二つにタイプ分け→
それぞれの改善方法を紹介してみましょう。
冷え性で、低体温の症状もあるタイプ
身体で熱を作る機能が低下しているタイプです。
原因としては、極端なダイエット、運動不足、
ホルモンのバランス低下などが挙げられるでしょう。
改善策は、たんぱく質の摂取量を増やすこと!
タンパク質は、身体の基礎代謝量のUPに効果的です。
例えば、魚や豆類(豆腐や納豆、枝豆、豆乳、小豆など)、チーズ、鳥のササミ、
肉の赤身などを食べれば良質のたんぱく質を効率よく摂取することができます。
また、ご飯+味噌汁という組み合わせも必須!
ご飯には足りないアミノ酸(たんぱく質を構成している成分のこと)を味噌汁が補い、
味噌汁には足りないアミノ酸をご飯がバランスよく補ってくれるからです。
こういった食事法は、冷え性や低体温の改善だけではなく
健康的なダイエットにも効果がありますよ♪
また、普段の生活の中にぜひ取り入れて欲しいのが“生姜”!
生姜に含まれる“ジンゲロン”や“ジンゲロール”という成分は、
ノルアドレナリンの分泌を促進して体脂肪の分解と燃焼を促す作用があります。
結果として、体を温めてくれるんですね。
生姜を食べた時に「辛いっ」と感じるのは、この成分の作用なんです。
身体の発汗作用を強烈に促す効果もありますので、真冬でも身体が温まりますよ☆
冷え性ではなく、低体温の症状のみがあるタイプ
交感神経の機能が低下していることが原因です。
血管収縮の命令がうまく出せなくなっているために、
寒冷状態での血管の収縮が起こらず、どんどん体温を逃がしてしまうのです。
このタイプの低体温を改善するためには、ウォーキングがオススメ!
その際、以下のことに気をつけて歩くとより効果的です。
●ウォーキング前後は必ずストレッチを行いましょう。
筋肉を温めて、怪我を防止します。
●背筋はまっすぐに!姿勢よく!いつもより歩幅を大きく取りましょう。
●腕の振りは大きめに!
●「吸う」「吸う」→「吐く」「吐く」を、リズムに乗って繰り返します。
●1日連続30分程度歩くことが理想的です。