塩分は身体を温めるってホント!?
一般的に、
「塩分が多い食生活は健康に身体に悪い」
…というイメージがありますよね。
実際、塩分の摂り過ぎは、高血圧、脳卒中、
さらには胃ガンなどを引き起こす恐れがあると言われています。
しかし、だからといって塩分を控え過ぎてしまうのも考えもの。
人間の体液には適切な濃度があり、
その濃度を維持するためには1日に10g程度の塩分が必要だと言われています。
黙っていても、汗や尿という形で
1日に1.3g程度の塩分は体外に排出されてしまいますからね。
10g、つまり小さじで2杯程度の塩分は摂取しても問題ないのです。
ところが、最近、
「健康のためには塩分を控えるべき」という見識が定着してしまい、
高血圧でない人まで塩分を控えた生活を送るようになってしまいました。
実はコレ、低体温の人が増えている原因の一つでもあるんです。
何事も、“過ぎたるは及ばざるがごとし”
塩分は、低体温を防ぐために必要な成分の一つです。
その証拠に、雪深く冬が厳しい環境にある東北地方の人達は、
関東以西の人に比べて味の濃いものを好んで食べていると思いませんか?
関東では“箸休め”程度の存在に過ぎない漬物も、
東北の人にとっては欠かせない“おかず”の一つにカウントされます。
東北地方では高血圧や脳卒中での死亡率が高かったことから、
「塩分=身体に悪い」という先入観が定着してしまったのでしょう。
しかし、塩分の摂取量を減らしたからといって高血圧が改善するのかといえば、
決してそうとは限りません。
高血圧の中には、塩分とは無関係の高血圧もあります。
むしろ、塩分の摂取量を増やしたことで血管が拡張し、
血流が改善したことで高血圧が改善したというケースもあるんです。
大切なのは、塩分と水分を身体にため込まないということ。
塩分を摂りすぎたかなと思ったら、運動して汗を流したり、
サウナに入って汗をかいたり、カリウムの豊富な食べ物を食べたりして
余分なナトリウムを排出するということなんです。
東北の場合、冬は雪で外に出られないため、どうしても運動不足になりがち。
一説には、それが高血圧の原因ではないかと言われています。
ですから、「塩分摂取→高血圧」と一概に決めつけることはできないのです。
最近、「体温が36度以下です」という低体温の人が増えているのは、
このような“塩分の控え過ぎ”も関係しているようです。
低体温化は免疫力を低下させ、
ガンをはじめとする重篤な病気の引き金になります。
何事も、過ぎたるは及ばざるが如し。
適度な塩分摂取を心がけ、低体温を予防しましょう☆
血圧を上げずに塩分を摂る方法
塩分を控え過ぎは低体温の原因になりますが、
そうはいっても塩分の摂り過ぎは身体に毒です。
特に、外食やコンビニ食は比較的塩分が高め!
忙しいとついついコンビニや店屋物に頼りがち…というあなたは、
必要以上に塩分を摂り過ぎている可能性があります。
そんな時は、カリウムを豊富に含むリンゴやカボチャを食べましょう。
カリウムには、体内の余分な塩分を外に排泄する作用があります。
玄米やライ麦パンにも豊富に含まれていますので、
「塩辛いものを食べ過ぎてるかな〜」と思ったらご飯を玄米に変えてみたり、
食パンをライ麦パンに替えてみたりすると良いでしょう。
こういった工夫さえすれば、
血圧を上げずに塩分を摂取し低体温を予防&改善することが可能です。
もちろん、運動で汗を流して塩分を排泄するのも効果的!
運動自体、筋肉を鍛えて低体温を改善する効果がありますので、
まさに一石二鳥です。
逆に、「塩分摂り過ぎ」「運動不足」「低体温」
…この3拍子が揃っている方は、生活習慣を改める必要アリです!!
要注意★