低体温のことがよくわかるサイト

そもそもストレスとは?

「ストレスは万病の元」とよく言われるように、
「ストレス」はあまり良い意味では使われない単語です。

 

しかし、そもそもストレスってどんなものなのでしょうか。

 

実は、本来の意味は、「ひずみ」なんです。
例えば、ゴムボールを指で押すと、ボールはゆがんだ状態になりますよね?

これが「ストレス」です。
そして、押している指を「ストレッサー」と表現します。

 

指を離せば、ボールの形は元に戻りますが、
常に抑えつけたままだとボールはゆがんだままですよね?

この状態を心身に例えたものが、医学的な意味での「ストレス」です。

 

すなわち、
「なんらかの刺激が体に加えられた結果、体が示したゆがみや変調」

…のことを指して「ストレス」と表現するのです。

 

ストレスとは、外的な刺激を意味しており、
「暑い」・「寒い」・「痛い」などもストレスであると言えます。

 

しかし、現在社会で「ストレス」と表現される場合は、
一般的には精神的な現象を意味します。

 

具体的な例を挙げると、
身近な人の「死」は最もストレス度の高いものと言えるでしょう。

他にも、結婚、入学、入社、転勤、昇格、退職など、
生活のパターンや周囲の人間関係が大きく変わってしまうライフイベントは

ストレスになり得ます。

 

しかし、ストレスは生きる上である程度は必要なもの。
適度なプレッシャーは、目標を達成するための起動力にもなりますから!

 

「ストレスがあると逆に頑張れる」という方もいますので、
人によって捉え方・感じ方は様々です。

なぜストレスが低体温をもたらすの?

様々な病気の原因として「ストレス」が挙げられるように、
低体温になる大きな一因としてもストレスがあります。

 

では、なぜストレスが低体温をもたらすのか?
それは、ストレス状態が長く続くと

自律神経やホルモンのバランスが崩れてしまうから。

 

自律神経やホルモン(内分泌系)とは、
私たちの身体がベストの状態を保てるように働いてくれる機能のことです。

 

寒い時には身体を震わせて熱を作りだし、
暑い時には汗をかいて体温を下げようとしてくれますよね?

これは、外部からのストレスに対して
自分の身体を守ろうとするシステムが働いているからなんです。

 

ところが、慢性的にストレス状態に置かれてしまうと、
この機能にも狂いが生じます。

本来、脳の視床下部がストレスを認識すると、
ストレスによって身体が受けたダメージを回復するために

副腎から「コルチゾール」と呼ばれるホルモンを放出させるのですが、
あまりにも長い間この状態が続いてしまうとさすがの副腎も疲弊してしまいます。

 

こうなると、今度は副腎を休ませる方向で脳が指令を出す…。

 

結果として、ストレスがあるにも関わらず
必要なホルモンが分泌できないという状態になってしまいます。

こうして血流が悪くなったり細胞のエネルギーが低下したり…と
負の連鎖が起きてしまい、低体温を含めたあらゆる不調をきたしてしまうのです。

自分合ったストレス解消法

一見無関係に見えて、実はストレスと低体温は深いつながりがあります。

 

低体温は、ストレスから身体を守る免疫系の機能が低下している証拠。
しかも、体温が一度下がると免疫力は30%も低下してしまいますから、

まさに負のスパイラルです。

 

低体温を予防する意味でも、
日頃からストレスを溜めない生活を心がけたいものです。

 

…と、言うのは簡単でも実際は難しいですよね(笑)。

 

「エアコンが効きすぎて寒い」など環境的なストレスに対しては、
「上着を羽織って身体を温める」など物理的な対処法がありますが、

精神的なストレスを取り除くのは難しいものです。

 

第一歩としては、自分に合ったストレス解消法を見つけることでしょう。
身体を動かすのが好きな人はスポーツでも良いでしょうし、

音楽が好きな人はコンサートやライブに出かけてみるのも良いと思います。

 

また、ストレスを回避できる「考え方」や
「物の見方」を身につけることも大切です。

 

長い人生、低体温だけではなくあらゆる病気から身を守るためにも、
ストレスとの上手な付き合い方を学ぶことは

非常に重要なことと言えるのではないでしょうか。