筋肉を鍛えれば低体温は改善する
筋肉は熱の生産工場!
「キレイに痩せるためには、筋肉を増やすことが大切」
…ってよく聞きますが、なぜだかご存知ですか?
これには、体温と基礎代謝の問題が深く関わっています。
基礎代謝とは、じっとしている状態で身体が消費するエネルギーのこと。
人間が1日に消費するエネルギー量の約60〜70%程度は
この基礎代謝に当てられます。
「基礎代謝=何もしなくても消費されるエネルギー」ということですから、
基礎代謝が高ければ痩せやすくなるということが分かりますよね。
この基礎代謝の大半は体温の維持に使われているため、
基礎代謝が高い人は体温も高く、
基礎代謝が低い人は低体温になりやすいといえます。
ポイントは、筋肉量と基礎代謝量は正比例の関係にあるということ。
筋肉は身体の中で最も多くの熱を生み出している、
いわば“熱生産工場”ですから、
筋肉量が増えれば当然のことながら基礎代謝量も上昇します。
つまり、低体温を改善するためには筋肉を増やすことが効果的なのです。
同時に、筋肉を増やせば基礎代謝がアップし、
痩せやすい体質になれるということです。
コアマッスルを鍛えて基礎代謝をアップさせる
筋肉を鍛えれば、効率よく熱を作り出して
冷えや低体温を解消することができます。
…とはいえ、女性のみなさんにとって“筋肉を鍛える”って
ちょっと抵抗があるのではないでしょうか。
健康のためとはいえ、
「女性らしい華奢なラインは失いたくない!」と思うのは
女性として当然のことです。
でも、ご安心ください。
ムキムキになるような鍛え方をしなくても、
筋肉の熱生産能力を上げることは可能です。
それは、“コアマッスル”を鍛えるということ。
コアマッスルとは、日本語で言うと“体幹支持筋”。
首〜背中〜腰にかけて存在している筋肉で、
姿勢を維持するために使われます。
コアマッスルは、ヨガや
“コアリズム”(腰を回してお腹の肉を落とすダイエット法ですね)でも
鍛えることができますが、
日常生活の中でも簡単に鍛えることができます。
ただ、姿勢を良くするように意識するだけでOK!
背筋をピンと伸ばしてお腹に力を入れ、
お尻を引き締めるようなイメージで…。
どうですか?
“姿勢を良くする”って、結構エネルギーの要ることだと思いませんか?
コアマッスルが鍛えられると全身の血液循環がスムーズになりますので、
基礎代謝が20%もアップするのだとか!
低体温の改善にも絶大な効果があります。
低体温で体調不良を感じているあなたは、
もしかしたらコアマッスルが衰えて猫背になっているのかもしれません。
低体温の自覚がある方は、鏡で自分の姿勢をチェックしてみましょう。
下半身の筋肉を鍛える方法
私たちの身体の筋肉は、その70%が下半身にあると言われています。
つまり、下半身を鍛える運動をすれば、
効率よく体温を上げることができるというわけ!
低体温を改善したいのならば、
下半身の筋肉を鍛えることが近道です。
下半身に効く運動といえば、
みなさんはどんな運動を思い浮かべるでしょうか?
ジョギング、ウォーキング、スクワット、ウェイトリフティング…
色々なトレーニング方法がありますよね。
その中で、無理なく効率よく低体温を克服するために
ぜひともオススメしたいのが、ゆっくりした速度で行うスクワットです。
目安としては、30秒かけて腰をおろし、30秒かけて元に戻るイメージ。
1回/分のペースでスクワットを繰り返すのです。
この時、呼吸の回数を減らして限りなく無酸素運動にするのがポイント☆
こうすることで筋肉へのエネルギー供給が著しく低下します。
すると筋肉は「これは大変な負荷だ!」と思い込み、
脳に「疲れたよ〜、お願いだから成長ホルモンをもっと出してください」
…と支持を出します。
成長ホルモンとは、筋肉の増加を促進させる作用を持つホルモン。
成長ホルモン分泌の増加と共に筋肉は増加しますので、
熱を作りだす基礎代謝もUP!
低体温や冷えを克服することができるというわけです。
車や電車で移動することの多い現代人は、
下半身の筋肉が衰えてしまいやすい環境にあります。
低体温の方が増えている一因も、
こういった生活習慣にあるのかもしれません。
低体温の予防&改善のためにも、
普段から積極的に足腰を使うよう、意識して生活しましょう。