低体温を改善する方法とは?
自律神経を鍛えて低体温を改善!
「夏なのにほとんど汗をかかない」
「手足がいつも冷たい」
「身体がダルい」
…低体温の症状は、
話を聞くだけでもなんだか気の毒になってしまいますよね。
身体の“冷え”は、心の健康をむしばむことにもなってしまいます。
平熱が低い“低体温”でお悩みの方は、
心身に重篤な異常をきたす前に
体温を上げる努力をすることをオススメします。
低体温を改善する上で覚えておいて欲しいのが、
“自律神経”というシステムのことです。
自律神経は、交感神経と副交感神経で構成されていて、
この2つがバランスよく働く事で体温を維持することができるのです。
寒い時に身体が震えたり、暑い時に汗をかいたりするのは、
この自律神経が正常に機能している証拠。
しかし、自律神経のバランスが乱れてしまうと
体温の調整がうまくできなくなり、
血流障害や低体温といった症状が出てきます。
低体温でお悩みの方は、
この自律神経のバランスが崩れている可能性があります。
そこで挑戦していただきたいのが、“自律神経訓練法”。
具体的な方法は以下の通りです。
自律神経訓練法
@仰向けに寝るか、イスに深く腰掛けて身体を楽な状態にする。
↓
A全身の力を抜く。
↓
Bゆっくり腹式呼吸をしながら、
心の中で「気持ちがとても落ち着いている」と唱える。
↓
C次に、心の中で「だんだん右腕が重くなってきた、…右腕が重い」
…と繰り返す。
↓
D実際に右腕が重たくなってきたように感じたら、
左腕についても同様に繰り返す。
↓
E腕と同様、足についても繰り返して自分に暗示をかける。
↓
F次に、重感と同じ要領で「両手両足が暖かい」と暗示をかける。
↓
G右腕⇒左腕⇒右足⇒左足の順で暗示をかける。
↓
H手足に温感が出てきたら、
副交感神経が活発になって血行が良くなった証拠!
暗示をかけることで、実際に手足の温度を上げることができるようになります。
低体温改善の基本は筋力UP☆
低体温の改善法について語る上で、
筋力は外せないポイントです。
私たちの体温の約半分は筋肉で産生されますので、
筋肉を鍛えれば効率よく体温を上げることが可能なのです。
低体温を克服したいのならば、筋力、
特に下半身の筋力をUPさせることが1番の近道と言えるでしょう。
これは、身体の全筋肉の70%が下半身にあるためです。
ウォーキング、スクワット、かかと上げ下げ運動など、
自宅で簡単にできる運動を毎日続ければ、低体温は確実に改善します。
また、内臓の近くにある“深層筋”を鍛えることも体温アップの鍵!
以下の方法で簡単にトレーニングできますので、
低体温改善のためにぜひお試しあれ!
ねじり運動
@イスに座ります。
↓
A右ひじと左ひざをくっつけます。
↓
B左ひじと右ひざをくっつけます。
↓
CAとBを20回程度繰り返します。
脚上げ運動
@仰向けに寝転がってください。
↓
A右足を20cmくらい上げて、
サッカーボールやバスケットボールくらいの大きさの円を描きます。
↓
B左足についても同様に行います。
↓
CAとBを20回程度繰り返します。
入浴法を変えて低体温を改善!
低体温の方に多くみられるのが、
「湯船につからずシャワーだけで済ませている」というケース。
手っとり早く体温を上げるのは入浴が一番ですから、
低体温を改善するためにはバスタイムをうまく利用するのがコツです。
半身浴
半身浴とは、ぬるめのお湯に
“みぞおち”から下の下半身だけ浸かるという入浴法です。
時間の目安は20分〜30分程度。
下半身⇒全身へと温められた血液が循環するので、
身体が芯から温まりますよ♪
低体温はもちろんのこと、生理不順や下半身太りにも効果的。
湯冷めもしにくくなって一石二鳥です!
温冷交代浴
「41℃くらいの湯船に浸かる⇒冷水シャワーを浴びる」
…のセットを交互に繰り返す入浴法です。
血管を拡張させたり収縮させたりすることで血管の弾力性を高め、
同時に血流量をUPさせることができます。
体温調整機能が低下して自律神経に喝を入れる効果も期待できますので、
ぜひチャレンジしてみてください。
※心臓に負担をかけないよう、無理のない範囲で行いましょう!