食事療法で低体温を改善する
食事療法で身体を温めよう
私たちは、植物や動物からもらったエネルギーを
口から摂取して生命を維持しています。
つまり、食事は健康維持の基本中の基本!
どんなものをどんな風に食べているかが、
あなたの生命を左右すると言っても過言ではないのです。
最近、問題になっている症状、“低体温”も然り。
身体を冷やすような食事ばかりしているようでは、
血液の循環も良くなりませんし、体温を上げることもできません。
食事療法で、“体に優しい食べ方”を身に着け、低体温を克服しましょう!
食事療法による低体温改善の“キモ”は、
とにかく身体を冷やさず温めることです。
普段、何気なく口にしている食べ物にも、
身体を温める物と冷やす物があります。
例えば、生ものや冷たい食べ物は身体を冷やしますし、
温かい食べ物は身体を温めてくれます。
なんとなく、イメージで分かりますよね?
東洋医学では、食べ物は“陰性”(=体を冷やす性質)と
“陽性”(=体を温める性質)のものに分けられ、
低体温を改善する食事療法では
主に陽性の食べ物を積極的に摂るよう指導されます。
食材は食事療法の基本!
食事療法の基本といえば、やはり何と言っても“食材選び”です。
低体温を改善するには、
身体を外からだけではなく内側から温める必要があります。
そこで、身体を温める効能を持った食材を使った食事療法が効果を発揮するのです。
身体を温める食材には、次のようなものがあります。
■穀類
そば・ひえ・あわ・ごま
■野菜類
人参・ふき・山芋・かぼちゃ・ごぼう・にんにく・たくあん・
ヨモギ・くず・オオバコ・にら・しそ・レンコン・しょうが・漬物
■果物
梅・栗・りんご・さくらんぼ・ぶどう・プルーン
■魚介類
赤身の魚・淡水魚・白身の魚・鯉・塩辛・数の子・するめ・たこ・いか
■飲み物
番茶・ほうじ茶・タンポポコーヒー・ヨモギ茶・日本酒・赤ワイン
■海藻
ひじき・ワカメ・のり
■調味料
塩・ごま油・味噌・しょうゆ・きな粉・黒砂糖
逆に、私たちが普段口にする機会の多い精白米やパン、コーヒー、緑茶、菓子類、
バナナ、みかん、その他南国のフルーツ…等は身体を冷やす食材!
低体温を食事療法で改善するためには、
口に入れる食材を選ぶところから始める必要があります。
調理法を工夫して身体を温める
どんな食材を使うかによって、
食事療法の効果の表れ方に差が出てきます。
低体温のための食事療法では、身体を冷やす食材を避けて、
身体を温める食材を摂取することを基本としています。
しかし、身体を冷やす性質を持った食材でも、
調理方法で性質が変わるものもあります。
例えばナスや大根は、本来体を冷やす食材に分類されますが、
塩漬けにすることで身体を温める食材に変わります。
一般的に、「塩分は健康の敵!」と捉えられる傾向がありますが、これは誤解です。
人間の体液には適切な濃度があり、
その濃度を維持するためには1日に10g程度の塩分が必要なんです。
実際、塩分(=Na)を多く含む食材は身体を温める効果があるんですよ!
また、煮込んだり揚げたり茹でたり炒めたり…と、
食材に熱を加えることも低体温の改善に効果的。
同じ野菜を摂るにしても、サラダは身体を冷やしてしまいますので、
温かいスープや煮込み料理にして食べることをオススメします。
例えば、生姜を効かせた野菜スープなんかは身体が芯からポカポカになりますよ◎