低体温に効くツボ
そもそも、ツボとは?
何かと自律神経のバランスを乱しがちな現代社会。
自律神経は体温を保つ上でも重要な役目を果たしていますので、
結果として体温の調整に支障をきたしてしまいます。
そのため、近年は低体温の状態に陥っている方が増えているのです。
冷えや低体温は、この自律神経を整えて
血液の循環を促すことで改善することができますが、
食生活を改善したり運動時間を増やしたり睡眠時間を増やしたり…と、
生活習慣パターンそのものを変える必要があります。
「それはちょっと難しいよ!」
という方にご紹介したいのが、ツボ押し。
ツボとは、正確には「経穴」と呼ばれるもので、
病気の診断・治療にとって重要なポイントです。
そのツボ、関節に沿って多く存在し、身体全体で約350個もあるのだとか!
東洋医学では、身体になんらかの異常が生じる=”歪み”と考え、
この歪みをツボという形で捉えます。
よく、「足裏マッサージは痛い」
「ツボ押しマッサージは痛いけど気持ちがよい」と言われるのは、
そのツボに関連する部位に歪みが生じているということ。
ツボに刺激を与えることによって、
歪みによって滞っていた経絡の流れをスムーズにして
症状を改善することができるのです。
つまり、内臓の内側で起こっている変化を外側から捉え、
外側から治療していくというアプローチ法なんですね。
日頃からツボを刺激していれば、
経路の流れを正常に維持しておくことができますので、
病気の予防にもなります。
もちろん、冷えや低体温も、
日頃のツボ押しで予防・改善することができるんですよ♪
低体温に効果的なツボ
低体温の改善に効くツボのうち、
ここでは足にあるツボをご紹介しましょう。
…と言っても、ツボの位置は人によって少しずつ異なるのだとか。
以下の部分を押してみて、
心地よさと痛みが同時にくるポイントを見つけてください!
湧泉(ゆうせん)
足の指を曲げてみてください。
その時、土踏まずより少し指寄りの、くぼみの中にあるツボです。
全身の血液の循環を促進する効果が期待できますので、身体中ポカポカ◎
親指で痛くなるまで押し続けてみてください!
三陰交(さんいんこう)
内側のくるぶしから、指3〜4本くらいの高さの部分にあるツボです。
低体温のみならず、生理不順や不妊症にも効果がありますので、
ご存知の方も多いのでは?
親指で、深いところまでグーっと力強くと押し込んでください!
気端(きたん)
足の指先にあるツボ。
指先をつまむようなイメージで揉んでみてください。
行間(こうかん)
足の親指と人差し指、付け根部分にあるツボです。
2本の指間を押し広げ、グーっと押してみましょう。
ツボ押しマッサージの“ツボ”(笑)とは?
低体温にはツボマッサージが効くらしい!…と分かっていても、
自分でツボ押しをする場合には、
「1日何回くらい押したらいいの?」
「1回に何分くらい?」…といった疑問が生じます。
その人の体質や当日の体調にもよりますが、
基本的に1日に何回刺激してもかまわないのだそう!
また、1回当たりの時間にも制限はないようです。
ただ、問題は刺激の強度!
あざができるほどの強い刺激はNGです。
押してみて、
「痛いけど気持ち良いな」と感じられる程度がベストです。
ちなみに、時間帯としては、就寝前と起床後がより効果的!
特に、低体温の人は体温が上がりきらないまま出かけているケースが多いもの。
起き掛けのツボ押しで血行を促し、元気に1日をスタートさせましょう。
※入浴前後は、血行が良くなっているために、
ツボ刺激で気分が悪くなる場合があります。
疲れが溜まっているときや、満腹時など同様。
体調と相談しながら行いましょう!