低体温のことがよくわかるサイト

低体温。受診するなら何科?

低体温は病気ではない

「身体が冷えて、眠れない」
「寒くてやる気が出ない」

「気力がわかない」
「しょっちゅう風邪を引くし、常に体調がすぐれない」

 

…平熱が36度を下回る“低体温”は、日常生活に様々な支障をきたします。
しかし、低体温は病気ではないため、

何科を受診しても適切な処置を受けることができないケースが多々あります。

 

低体温は、東洋医学で言うところの“未病”の状態。
いわば、病気になる一歩手前です。

 

しかし、病気ではないからといって低体温を甘く見ていると、
やがて重篤な病気を発症する事態にも成りかねません!

 

低体温は、身体の免疫力を低下させる怖〜い症状なのです。

 

女性は婦人科に相談すべし!

低体温は病気ではないため、
「この症状を改善するためには何科を受診すべきなんだろうか」

と悩むところです。

 

症状によって様々ですが、女性の場合は、
何科を受診するか迷った場合はまずは婦人科に相談すると良いでしょう。

 

…というのも、子宮や卵巣といった器官は
冷えの影響を受けやすい性質があるから。

 

低体温が原因で生理不順になってしまったり、
不妊症になってしまったりというケースは結構多いのです。

 

特に、
「結婚して子供を望んでいるのに低体温になってしまった」という方は、

婦人科の先生が良いアドバイスをくれると思います。

 

自律神経失調症を疑う場合は…

私たちの身体は、
自律神経の働きによって一定に体温を保っています。

 

しかし、自律神経はストレスによる影響をうけやすく、
バランスを崩しやすいのがネック。

 

自律神経失調には、
イライラやストレスが原因で交感神経が過剰に緊張してしまうタイプと

落ち込みや肉体疲労で副交感神経が優位になってしまうタイプがあります。

 

いずれのタイプでも、
自律神経失調症は体温調整に支障をきたし、

低体温の原因になります。

 

「イライラする」「落ち込みやすい」「疲れやすくなった」
といった症状を伴う低体温は、自律神経失調症の可能性も…。

 

「そういう場合ば何科を受診したらよいの」と迷ってしまいますよね。

 

その場合は、まずは内科で検査を受けて、
身体機能の異常の有無を明確にします。

検査をしても「異常がない」と判断された場合、
自律神経失調症ということになります。

 

自律神経失調症はメンタルな要因も大きい症状ですので、
「心療内科」を受診してみると良いでしょう。

 

甲状腺の機能に異常が?

低体温の背景には、
甲状腺の機能異常という要因が隠れている可能性もあります。

 

甲状腺は、のどぼとけの骨よりやや下の方にある小さな臓器で、
全身の代謝を活発にする働きを担う部位です。

 

甲状腺が分泌する“甲状腺ホルモン”が不足してしまうと、
ダルくて、身体が思うように動かなかったり、低体温になったり、

精神活動が低下してしまったり…と様々な影響が出てきます。

 

甲状腺から分泌されるホルモンは
身体の代謝のコントロールを行っています。

ですから、このホルモンの量が低下すると、
食べ物のエネルギーから熱を作りだす働きも低下。

結果として、体温の調整がうまくできなくなってしまうのです。

 

心当たりがある方は、内分泌科や甲状腺科のある
大きめの総合病院を受診しましょう。