低体温はメタボになりやすい?
メタボの正確な定義とは
「メタボリックシンドローム」、略して“メタボ”。
この言葉、数年前からすっかり定着しましたよね(笑)。
ちょっとぽっちゃり気味の方は、何かにつけて
「メタボ、メタボ〜」とからかわれて苦い思いをすることも多いのでは?
ところで、メタボの正確な診断基準をご存知でしょうか?
メタボというと、「ウェストのサイズだけが基準になる」
と思っている方が多いかもしれませんが、実は違います。
内臓脂肪の蓄積(いわゆるウェスト)に加えて、
血液中の血清脂質や血糖値、血圧なども診断基準に含まれているのです。
具体的には…
■ヘソ周り
男性は85cm以上 女性は90cm以上
■中性脂肪
150mg/dl以上
■血圧
最高血圧が130mmHg以上 最低血圧が85mmHg以上
■血糖値
空腹時血糖 110mg/dl以上
メインとなるのはやはり内臓脂肪ですが、
上記2項目以上当てはまる方は“メタボ”と診断されてしまいますので要注意★
内臓脂肪を溜めるとなぜいけない?
メタボといえば、やはり思い浮かべるのはぽっこりと突き出たお腹。
あの正体は、内臓脂肪です。
同じ脂肪でも、“皮下脂肪”とは違って
“内臓脂肪”は有害なホルモンを産生する性質を持っています。
“アディポサイトカイン”と呼ばれるホルモンですが、
代表的な例としては、以下のようなホルモンがあります。
■レジスチン
インシュリンの働きを低下→糖尿病を発症させる!
■TNF−α
動脈硬化を誘発
メタボがここまで問題視されるようになったのは、
内臓脂肪が産生するホルモンが
健康に悪影響を与えることが分かったからだと言っても過言ではないでしょう。
単に太っているというだけならご愛敬。
しかしメタボは、やがて糖尿病や動脈硬化といった
厄介な病気を引き起こす危険性を秘めた怖い症状なのです。
「健康診断などでメタボを指摘された」
「診断基準に当てはまっている」
「最近、お腹が気になって…」というあなたは、
1日も早く脱メタボできるよう心がけましょう。
脱メタボのポイントは、ズバリ、内臓脂肪をなくすことです。
低体温はメタボの大敵!
怖〜い病気の引き金にもなりうるメタボリックシンドローム(=メタボ)ですが、
その解決策はとにかく内臓脂肪をなくすことです。
「内臓脂肪をなくす=運動や食事制限」と連想する方が多いと思いますが、
実は、低体温を改善することも内臓脂肪撲滅の一手!
なぜなら、低体温を改善する=体温を上げるということは、
それだけ身体が多くのエネルギーを消費できるようになるということ。
つまり、低体温が解消されると身体の基礎代謝量がUPし、
脂肪を燃焼しやすい体質になるのです。
また、男性の場合、低体温に加えてぜひとも改善して欲しいのが“副腎疲労”。
副腎は腎臓の上にある臓器ですが、この副腎の機能が衰えると
“DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)”と呼ばれるホルモンが減少します。
このホルモンは、内臓脂肪解消に役立つテストステロンの分泌に不可欠なもの。
DHEAが低下すると、同時にテストステロンも減少し、
内臓脂肪が蓄積されやすい状態になってしまいます。
低体温もDHEAの低下も、大きな原因はストレス!
とかく、ストレスをため込み易く生活が不規則になりがちな現代人は、
体温調整やホルモン分泌を司る自律神経のバランスを乱しがち。
自律神経の乱れは、低体温のみならず、
内臓の働きを低下させてしまいます。
より多くのエネルギーを作り出し、
“燃えやすい身体”にするためにも、
上手にストレスを発散すること&体温を上げて低体温を改善することが大切なのです。