低体温と糖尿病の関係
低体温は万病の元!
「最近、なんだか冷えやすい」
「身体にエンジンがかからなくて、やる気もおきない」
…そんな不調を感じているあなた!
もしかしたら、その原因は“低体温”かもしれません。
ご存知の通り、恒温動物である私たちの身体は
体温が一定に保たれる仕組みになっています。
健康な人であれば、平熱は約37度。
しかし、この体温調節の仕組みに狂いが生じると、
平熱が36度以下という“低体温”の症状をきたすようになります。
低体温になると、血行不良や免疫力の低下、アレルギー、
生活習慣病などの病気にかかりやすい状態になってしまいます。
糖尿病もその一つ。
低体温になると、体内での酵素の働きが鈍くなり、
新陳代謝が著しく低下します。
このため、基礎代謝も低下。
糖や脂肪から大量のエネルギーを産出する
細胞内ミトコンドリアの働きも遮断されてしまうため、
血液中に糖が余って高血糖の状態になってしまいます。
これが、低血圧に端を発する糖尿病の始まりです。
糖尿病ってどんな病気?
ところで、糖尿病ってどんな病気かご存知でしょうか?
糖尿病とは、炭水化物の代謝に障害がある症状のこと。
血液中のブドウ糖が、
筋肉や脂肪細胞にうまく取り入れられないことが原因で起こります。
通常、血液中の糖分は、“インスリン”と呼ばれるホルモンの働きで
一定に保たれるようコントロールされています。
しかし、このインスリンの分泌が低下すると、
筋肉へのブドウ糖取り込みがうまくできなくなってしまいます。
こうなると、糖分は余ってしまいますよね。
余った糖分は、最終的に尿から排出されます。
これが、この病気の由来ですね。
一口に糖尿病といっても、タイプは4つあります。
1型糖尿病
膵臓のインスリンをつくっている細胞が破壊され、
インスリンがほとんど作られない状態です。
2型糖尿病
糖尿病になりやすい素質(遺伝的なもの)に環境要因が加わって発症します。
日本の約95%はこのタイプの糖尿病です。
妊娠糖尿病
妊娠中、一時的な症状として発症する糖尿病です。
放置しておくと本物の糖尿病へと発展する可能性がありますので、
食事療法や運動療法などで治していくことが大切です。
その他
薬品や他の病気に伴って表れる糖尿病です。
生活を改善して低体温&糖尿病を予防せよ☆
低体温も糖尿病も、共通しているのは
身体の代謝に異常をきたしているということ。
筋肉へのブドウ糖供給がうまく行われず、
熱を作り出せなかったり糖分が余ってしまったりしているのです。
もっとも、糖尿病には
インスリンというホルモンの分泌が密接に関わっていますので、
低体温と同じ土俵で比較するには限界があります。
しかし、両者の発症にはいずれも生活習慣が深く影響しています。
生活習慣を改善すれば、
低体温や糖尿病といった困った病気を回避することが可能なのです。
ここでは、低体温や糖尿病を予防する
生活習慣のポイントをいくつかご紹介しましょう。
食事
・インスリンを作る元となる亜鉛を積極的に摂取する。
・膵臓機能を高めるタウリンを補う。
・身体を冷やす元となる甘いものを避ける。
・決まった時間に、ゆっくり時間をかけて食事をする。
・マグネシウムを多く含む海藻類や、青魚、大豆を摂る
→アディポネクチンを増やす。
※アディポネクチンとは?:
脂肪細胞から分泌される善玉物質。
動脈硬化、糖尿病、高脂血症、がん、脳卒中、心筋梗塞
…等の予防、および老化防止の効果があると期待されています。
運動
運動不足の状態では、筋肉がどんどん衰えてしまいます。
筋肉の衰えは基礎代謝の低下にもつながり、肥満や低体温の元に…。
簡単なストレッチ運動や、ウォーキングなどの有酸素運動、
筋トレなどの無酸素運動を組み合わせたトレーニングを
毎日の生活に組み入れましょう。
筋組織が増強されると
筋内部へより多くの糖分を貯蔵することができるようになりますので、
結果的に、血糖値が下がりやすくなるというわけ!
そんんなに気張らず、
1日10分でも歩く時間を増やすことから始めてみてはいかがでしょうか。
何事も、最初の一歩が肝心です!!