低体温でも妊娠できる?
女性の身体は冷えやすい
男性に比べて、女性に多い“冷え性”。
あなたの周りでも、
「手足が冷たい」「寒い」って震えているのは
男性よりも女性が多いような気がしませんか?
体温が36度以下になってしまう“低体温”という症状も、
男性よりも女性に多いんです。
実はコレ、男性と女性の身体の構造に原因があります。
一般的に女性は、男性よりも筋肉量が少ない造りになっています。
身体が産生する熱のうち約40%は筋肉で作られますので、
女性は男性に比べて熱を作りだす機能が弱く、
低体温になりやすいのです。
また、女性の身体には赤ちゃんを妊娠するための特別な機能が備わっています。
その一つが月に1度の月経ですが、
この時、大量の血液と一緒に熱も奪われてしまいます。
約1週間、熱が奪われ続けるわけですから、
身体が冷えてしまうのもうなずける話ですよね。
低体温が原因で不妊症に…
上述のように、女性は身体の構造上、低体温になりやすい性質があります。
問題は、この低体温が、
女性の身体に様々な悪影響をもたらしてしまうということ。
その一例が、妊娠しにくくなってしまう“不妊”です。
低体温になると、血行が悪くなります。
血液がうまく循環できないわけですから、
血液に含まれる栄養分や酸素を臓器に届ける機能も低下してしまい、
臓器に栄養が行き渡らない状態になってしまいます。
当然、卵巣機能も低下。
その上、排卵を促進するホルモンの伝達もうまくいかなくなり、
排卵に異常をきたしてしまいます。
妊娠するためには、正常な排卵が起きていることが最低条件!
妊娠を望んでいるにも関わらず「何ヵ月も生理がこない」
「生理はくるけど排卵していないと診断された」という方は、
一度“低体温”を疑ってみた方が良いかもしれません。
もちろん、妊娠できない原因は低体温ばかりではありません。
卵管や子宮内膜の状態、子宮口や膣の状態など、
クリアすべき条件は他にもあります。
しかし、もともと女性の下半身は温度による影響を受けやすく
冷えやすい性質を持っていますので、
あらゆる症状の根本に低体温の問題が潜在している可能性が高いのです。
低体温を改善して赤ちゃんを授かろう☆
女性の身体に冷えは大敵!
妊娠を望むのならばなおさら、1日も早く低体温を克服しましょう。
女性は男性に比べてもともと筋肉が少なく
エネルギーを作り出す力が弱いのですが、
運動不足はさらに拍車をかけます。
「運動は苦手」「運動する時間がない」という方は、
1日15分でも良いので歩く時間を増やしましょう。
(理想的には1日30分歩いて欲しいのですが…)
「筋肉を増やす」「筋肉を鍛える」というと、
キツイ筋トレをイメージされるかもしれませんが、
基礎代謝を上げて低体温を克服するにはウォーキングで十分です。
歩くことは、私たちが想像している以上に筋肉を使う運動なのです。
事実、1日寝込んだだけでも
約0.5%の筋肉が失われてしまうというデータもあるようです。
無重力生活を体験した宇宙飛行士も、
地球に帰還した直後は筋肉が衰えて歩くことすらできないといいますから、
“歩く”ことが筋肉を維持するために非常に重要であることがうかがえます。
また、食事内容の改善も低体温を改善するために外せないポイントです。
タンパク質、脂質、炭水化物をバランスよく摂取することはもちろんですが、
心がけて摂って欲しいのがビタミンE!
ビタミンEには血管の弾力性をUPさせる作用があり、
血行不良改善&若返り効果が期待できます。
血行が良くなれば身体もポカポカ。
体温が上がって、低体温も解消されます。
ビタミンEを多く含む食べ物は、
玄米、ごま、ナッツ、色の濃い野菜(カボチャやニンジンなど)。
また、ひまわり油にも豊富に含まれていますので、
色の濃い野菜をひまわり油で炒めて食べると効果倍増です!
「早く子供が欲しいのになかなか妊娠できない…」
…とプレシャーや焦りを感じている女性も多いと思いますが、
まずは気持ちを穏やかにして
自分の身体を改善することからスタートしてみてはいかがでしょうか?
赤ちゃんだって、あったかくて居心地のよい身体のほうが
安心して眠ることができると思いますよ!